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ファンタジー作文「セブン・ゴーロット・アイランの冒険」(マエダのレッスン)

「セブン・ゴーロット・アイランの冒険」海野晩(小4)

わたし、セブン・ゴーロット・アイランは、あのとき冒険に出ていた。なぞのカギにみちびかれて。カギは、竜のスマウロが落としていったものだ。
わたしの持っているものは、なんと、3万テールで買った金の弓矢、7万8千6百テールの鉄の剣、3万2千テールで買った鉄のたてだ。腰につけているふくろの中には、れいの金のカギ、水とう(1リットル入る)、お買い得だったから買ってしまった鳥を呼ぶ笛だ。
もう、わたしは、7か月も森やジャングルを歩いていた。食べものの心配はない。でもおいしいというわけではない。しかもその「食べもの」の狩りは危険だ。それはテロドウスという人食い猫だ。テロドウスは、つめを自由に飛ばすことができる。まるで手裏剣のように、えものを一げきでしとめる。でも、当たらない場合が多いので、結局走っておいかけてつかまえることができる。
テロドウスのつかまえ方は、こうだ。わたしをおいかけてきたところを、丈夫なあみでつかまえる。水が苦手なので水をかければ、気ぜつしてしまう。そこを縄でしばり上げる。
ある日、カギがぬすまれたことがあった。それはアナグマリアの巣くつで、体を休めている時のことだった。夜中、チュルチュルとい音が聞こえたが、つかれていたので寝てしまった。朝起きてみると、ふくろの中がぐっしょりぬれていた。
ただの水がじゃない。ぬるぬるした、とうめいなゼリーのような液体だった。

「これは、ヘナンタイのしわざだな。」

ヘナンタイは、体のかたちを自由にかえることができる。おくびょう者で、戦いをいどんでくることはないが、こうしてひきょうな手を使って、人のものをぬすんだりすることがある。しかし、カギをぬすんでどうするつもりなんだろうか。
早速、ヘナンタイのすみかであるドーロ湖にむかうことにした。と、その前に、アナグマリアに世話になったお礼に、焼きどんぐりの入った包みをねぐらにそっと置いて、わたしは立ち去った。
ドーロ湖について、水中をのぞくと数えきれないほどのヘナンタイがクラゲのように浮遊していた。わたしは、水面からヘナンタイにむかって、話しかけた。

「おれのカギがなくなったんだけど、お前ら、おれのカギ知らないか。」

しばらくしたら、

「チュルチュル」

という音がしたかと思うと、バシャ―とヘナンタイに水をかけられた。
わたしは怒って水中にもぐって追いかけた。だが、ヘナンタイはこそこそ笑って逃げるだけだ。そのとき、金のカギらしいものを見つけた。そのカギは次から次へとヘナンタイの手にわたっていく。わたしは、仕方ないので陸に上がった。ふとヘナンタイをたおす方法を考えついた。わたしは、早速ドーロ湖の東にあるドーロ油田で、大量の原油をひっぱってくることにした。くっ削機でホースを接続して、湖に原油を流しこんだ。油は、水より軽いので、湖の水面全体は、油でおおわれた。わたしは、岸辺でマッチに火をつけ、水面に投げ入れた。すると、たちまち湖は炎でおおいつくされた。しばらくすると、プカプカと赤くゆで上がった。ヘナンタイが浮き上がってきた。炎で水がふっとうしてヘナンタイはゆでだこのようになってしまった。何百ぴきのヘナンタイがゆで上がっている。すると、とつぜん向こう岸から一ぴきのヘナンタイが山の中へ逃げ出していた。みるとその手には、金のカギがにぎられていた。
ヘナンタイは、山の方へ、にげていった。わたしは、その後を追いかけて行った。山の方へヘナンタイが行くと、いがぐりがあった。その近くにはアナグマリアがいた。アナグマリアは、ヘナンタイを見ると、いがぐりをヘナンタイに向かってころがした。ヘナンタイはいがぐりをふんでしまった。痛さで気ぜつしてしまった。おとしたカギをアナグマリアが両手でひろった。そこへ、やってきたわたしはアナグマリアにカギをもらった。
その夜、わたしは、アナグマリアの巣くつに行った。どうくつでディナーをしていると、肉のにおいにつられてテロドウスがやってきた。わたしは、いっしゅんわたしを食べにきたと思ったがそうではなかった。
ディナーがおわると、わたしは、つかれはててすぐに寝てしまった。すると夢の中で、

「ウハハ、アイランよ。その金のカギは、このカギあなに入るカギ。なんでも「もとにもどせる」なぞのカギさ。カギあながある場所は、その近くだぞ。八ハハハー。」

わたしは、目が覚めると2ひきを起こして言った。

「わたしのなかまになってくれないか。」

わたしが言うと、2ひきは賛成してくれた。でもどうくつを出ると、ドーロ湖があったあたりに、そこになかったはずの大きな城があった。テロドウスが、なんであんなものが湖の上にあるんだ、とぼやいた。
わたしはこれがスマウロの言っていた場所かと思った。早速わたしたちは、城にむかった。
城の門番は、2メートルほどの小型ドラゴンだった。そのドラゴンは、出会い頭にわたしたちにむかって口から吹雪をはいた。思わずたてで、防ぎょした。たてが吹雪でこおりついてしまった。
すると、アナグマリアがふいに、ドラゴンのほうへ、歩み寄って行った。わたしは、アナグマリアに進むのをやめさせようとしたが、気にもかけずにドラゴンにゆっくりむかって行った。ドラゴンがアナグマリアに吹雪をふきかけた。だが、アナグマリアは、びくともせずにいつもの祈りポーズをしていた。吹雪のなかからとつぜんバシッ!と音がしたかと思うと、ドラゴンが湖のなかにバシャーンと落ちていった。
アナグマリアは、祈りポーズのまま門の前で立っていた。アイランは、スマウロの城の中に入っていった。城の中へ入ると、またドラゴンが3頭いた。そのドラゴンは、わたしたちに気づくと、炎をはいた。その炎で凍っていた剣がとけだした。
剣がもとにもどったので、わたしはたてで、炎をガードしながら、剣でドラゴンの首を切った。そのドラゴンがたおれるやいなや、2、3頭のドラゴンの首も切った。すると、ドラゴンの後ろにらせん階段を見つけた。
そこをのぼると、真っ暗やみで、わたしは、なにも見えなかった。上空でバサバサと音がした。テロドウスが、

「オレはネコ科だから上にいるでっかいコウモリが見えるぜ。」

と言った。テロドウスが、爪を手裏剣のように、投げつけた。アナグマリアが、

「ぼくが指したところに剣を振りおとして。」

と言った。言うとおりにやってみると、物体が音をたてて落ちてきた。コウモリを倒すと、3階にあがった。そこには、スマウロがいた。スマウロにむかってアナグマリアが走り出した。
走って行ったアナグマリアは、気づかずに落とし穴に落ちてしまった。わたしは、剣で切りかかったが、かたい皮ふで折れてしまった。たてでなぐっても同じだった。あとの残ったのは、苦手な弓矢だけだ。おいつめられたので、城の屋上にのぼった。屋上には塔があった。ドアから中に入ると、上までらせん階段でつながっていて、上まで行けるようになっていた。スマウロは、おってこない。そう思っていると、屋根を破壊する音が聞こえてきた。わたしは弓矢をかまえた。すると、テロドウスがスマウロから逃げる途中、あまりに速いために、ろうそくの火がついた。
わたしは矢をはなった。
すると、不思議なことにろうそくの火が金の矢に反射して、矢が急にきらきらとひかりはじめた。
そしてそのままスマウロのむねにあたり、スマウロはたおれてしまった。
わたしは、カギをもって、カギあなにさしこんだ。

・・・気が付くと、わたしは病院にいた。0歳にもどってしまったのだ。
さすが「もとにもどせるカギ」だ・・・。