V-net教育相談事務所

国語力を育て、壊さない受験教育を実践します。

リベラルアーツ

「リベラルアーツ」とは何か。それは文字通り、リベラル=「自由」のための技術のことである。古風な言い方をすれば、単に「教養」ということになってしまうのであるが、ここではそのコアを「高級読書に基づいた言論能力」と抽象したいと思う。
私たちは何のために学習するのかーそれは、今よりさらに「自由」になるためであり、世間のあらゆる情報に惑わされず、「主体」的に判断行動する人格を培うためである。リベラルアーツは、かつては旧制高校の寮で実践されていた。古典的良書を懸命になって読み、それについての先輩や友人との徹底的な議論により、揺るがず動ぜぬ言語能力を獲得する。その上で大学で学ぶ。我が国のリーダーの多くはこうした人たちの中から輩出されて来た。その通り、アタマを良くする究極の教育環境設定とは、良書を学んだ上でそれについて徹底的に議論することなのである。
教育を、獲得可能な「技術」を与えるものととらえた場合、それは究極のところ「言語能力」ということになってしまう。問答も、授業も、テキストも、テストも、参考書読みも、面接試験も、小論文も、みな言語によって行われる。アタマが良いとは、言語による了解と解答の能力と言っても過言ではない。理科や数学でも、書かれたものを読んで理解できればそれでOKなのである。また、数学は、「数学的記号言語」を用いた高速言語学習ととらえることもできる。どこまで行っても学ぶことのコアには言語理解があるのであり、このことの獲得があれば、あらゆる試験や社会生活をこなすのは容易いことになる。また、判断力、説得力に優れた有為の人物になることができる。
そのためには、音読、作文と言った能力をベースに、その上の世界重要古典の通読とそれについての議論をする場が必要である。それが、このコース設定の主旨である。

リベラルアーツ2019について

V-netリベラルアーツは、後の世の思想の柱となった古典中の古典を読むことによって、あらゆる人間の思考形態を観察し、それを教養化し、他のあらゆることの知的理解を向上させることがその目的である。実際、これまで連続した結果、参加者の国語理解力の増強は著しく、これによってやや高度な本も楽に読めるようになっている。また、自分たちなりの視点や観点をも有して鋭い意見や見解を述べることもできるようになって来る。ある意味でこれは、学校教育の真逆の試みであり、個人が自発的に主体的に文献と関わる、わが国伝統の会読学習法を復活させる試みでもある。本年は、さらに自分の考えを文章化して発表し合うことをも押し進め、より単純に国語的思考力を伸ばす可能性を探りたいと思う。


<初級コース>—初参加者向け
毎月第1第3土曜日の18時より会講(20時終了)

テキスト:『論語』、『スッタニパータ(ブッダの言葉)』、『ソクラテスの弁明』、『旧約聖書』、『新約聖書』、『老子』、『韓非子』、『臨済録』、『バガバッドギーター』、『クアルーン』(以上岩波文庫)など。4月6日からは『論語』を読む予定。

<上級コース>—上記をおおよそ読み終わった者が対象
毎月第2第4土曜日の18時より会講

テキスト:基本的に古典・聖典を渉猟するが、参加者との討議で次に何を読むか決定する。3月23日からは『旧約聖書—創世記』を読む予定。その次は『孟子』を読む予定。

講師:松永暢史
会費:1回5000円。飛入りも可。(大人の参加は、1回3500円)
上記古典の音読理解と、それに基づく徹底議論と、自己見解作文→ブログ発表。